阪神ランディ・メッセンジャー投手(34)が粘投で崖っぷちのチームを救った。7回で9安打されながらも2失点で耐えた。

 「ここというところでしっかりアウトを取れたのが良かった。その結果、安打が多くても大けがしなかったというところだと思う」

 198センチの大男は決して倒れなかった。3点の援護をもらった1回に、立岡、片岡の1、2番コンビで1点を返された。さらに連打で2死一、二塁とされたが、6番井端をフルカウントから外角147キロ直球で見逃し三振。中西投手コーチは「状態は良くなかった。丁寧に投げてくれた」と要所を抑えていった助っ人右腕をたたえた。

 子煩悩で知られるが、毎年5月の第2日曜日の母の日は、4人の子どもを預けベネッサ夫人と2人きりの時間を過ごす。「毎年、どこにいこうかなと考えるのが楽しい。夜景のきれいなところとかさ。カップルとしての時間も大事にしているんだ」。フレンチ、イタリアン、和食…。愛妻が喜ぶ顔を思いながら、ディナーの店を選ぶという。つかの間だが、恋人に戻る時間も右腕の活力。もちろん、マウンドで勇姿を見せ続けることが最大の発奮材料だ。

 「抑えもいない中だったので、球数とかも気にせず、投げられるだけ投げたいと思っていた」。1人でも多く抑えることだけを考え、121球を投げきった。ファイナルステージへ望みをつなぎ、再びマウンドに上がることを信じて待つ。【宮崎えり子】