広島緒方孝市監督(46)が阪神監督に就任した金本知憲氏(47)との真っ向勝負を誓った。同学年の金本新監督とは現役時代、ともに汗を流し、敵としてもしのぎを削った。どんな野球をするのか楽しみもあるが、優勝を目指す16年シーズンにおいては倒さなければならない相手なのも確かだ。秘密兵器を持ち出して磨く機動力野球で、盟友にも勝利する。
かつてカープを支え、また敵としてしのぎを削った2人が監督として相まみえる。緒方監督は開口一番、恥ずかしそうに「別にないけどね」と笑った。同学年でともにクリーンアップを打ったこともある。お互いの引退試合には、足を運んだ間柄だ。今度は敵将として、金本氏と「再会」することになる。
緒方監督 同じチームでもやったし、彼がFAで出て行ってからは敵としてもやった。今度は同じ監督という立場になる。戦力的にも簡単に勝てる相手ではないし、どんな野球をしてくるんだろうという思いもある。勝ち続けることは簡単じゃないけど、優勝するためには勝たないといけない相手に違いはない。
今季、和田阪神に対しては15勝8敗2分けと勝ち越した。ただ僅差の試合も多く簡単には勝たせてもらえなかった。そこに金本氏の色が出れば…。「向こうは分かっているかもしれないし研究も反省もするだろうけど、こっちとしては彼がどういう野球をするのか分からない」と警戒した。
それは阪神だけではなくどこが相手でも同じ。来季は25年ぶりの優勝を目指し「とにかく自分たちの戦いをいかに出来るか。それをテーマにしてやっている」。今季は阪神と巨人には勝ち越したものの、中日、DeNAには大きく負け越し、苦手意識を変えられなかった。来季はどこが相手でも、同じ状態で挑みたいところだ。
午前10時から午後4時近くまでみっちり行う秋季練習では、機動力野球徹底のため秘密兵器も持ち出した。ゴムチューブを体に巻かせて、引っ張られながらスタートを切る練習を繰り返した。玉木守備走塁コーチは「スタートの意識付けです。監督から、とにかくスタートと言われている」と説明。4位からの巻き返しを期す来季、目指すは優勝のみだ。緒方カープは力強く進んでいく。【池本泰尚】
◆緒方と金本 入団は高卒の緒方が86年ドラフト3位、大卒の金本は91年ドラフト4位。金本が阪神にFA移籍する前の02年までともにプレーした。緒方は主に中堅を守り、金本は左翼。右翼の前田智徳とともに3拍子そろった外野陣として恐れられた。03年から09年までは敵として対戦。緒方の引退試合では金本がマツダスタジアムを訪れ、金本の引退試合では緒方氏が甲子園を訪れた。



