日本ハム栗山英樹監督(54)が、魅惑のポテンシャルの逸材に一目惚れ。ドラフト会議から一夜明けた23日、1位指名した明大・上原健太投手(21)を指名あいさつ。訪問した東京・府中市内の明大合宿所で初対面し「スター性もあるしカッコいい」と、ハートを撃ち抜かれた。楽天1位の関東第一・オコエ瑠偉(18)以上とされる50メートル走5秒7の快足など、伸びしろが期待できる事実も判明。190センチの大型左腕もプロでの成功を誓った。
ウキウキだった。栗山監督が、はしゃいだ。上原を隣に従え、第一印象を明かした。「イメージ通り。純粋な感じが、うちのチームに合っている。スター性もあるし、カッコいい。(プロは)カッコいいのも大事」。シャイで人見知りという、沖縄生まれの1位左腕は、照れ笑いを連発。真横での直球な求愛にタジタジだ。「テレビの中でしか見ない人。どうしたらいいんだろう」と面食らった。
最高の誠意を尽くした。1位入札で県岐阜商・高橋、東海大相模・小笠原を外した。12球団最後の指名になったが、上原を射止めた。言葉をかわし、雰囲気に触れた。指揮官は向き合ってみて、確信した。「優しそうな中にも、芯がある。体の大きさじゃなく、強さもある」と見抜いた。左腕が手薄なチーム事情に合致した、新戦力の先発候補。「来年、勝負できる」と青写真を描いた。
サプライズな事実も、判明した。上原は投手ながら、公表では50メートル走は5秒7の快足。今夏、甲子園を沸かせたオコエが5秒96だけに、トップランクのスピードで190センチ、85キロのボディーを操る。明大・善波達也監督(53)も裏付ける、衝撃の証言をした。
「うちの岡っているでしょ。あれも速かったけれど、競走させたら上原の方が速いか、同じくらいだった。上原はすごいですよ」
日本ハムでも屈指の快足で、チームでも先輩になる岡と同等以上で走れる身体能力。最大限に発揮できれば、プロ入り後に驚異の成長曲線を描く可能性を秘める。上原は「まだ粗削りな部分がある。どれだけ磨きをかけられるか。日本球界を代表する投手は『上原』と言われるくらいになりたい」と志は高い。1位候補のダークホースだったが、期待値は高い。栗山監督が見初めた資質。眠る才能が開花すれば、爆発的な新戦力になる。【高山通史】



