阪神上本博紀内野手(29)が12日、甲子園で自主トレを公開した。2番を主戦場とした昨季は長打率が低下。今オフは「強く振る」ことに重点を置く。小技のイメージが強い2番打者像の打破から、激しい競争となる二塁レギュラーの奪取を狙う。
「去年は自分のイメージでちょこちょこやって失敗した。2番でも強く振って、いろいろできればと思っています」
カットなどの小技に右打ち…。従来の2番打者を意識した結果、パンチ力が鳴りを潜めた。14年は131試合出場で打率2割7分6厘、7本塁打。2番で打順別最多の47試合に先発した昨季は108試合で打率2割5分3厘、4本塁打。長打率だけみれば、3割9分から3割3分9厘まで落ちた。昨秋に金本新監督からも「もっと力強く振れていた」と指摘され、目指す方向性は定まった。
「もちろん状況によって、長打を狙う場面ではしっかり狙っていきたい」
チームを勝利に導くため、小技と大技を使い分ける「カメレオン打法」が理想。「結果的に相手がいやがってくれればいい」。変幻自在を目指す中で、強振できる2番打者像を追い求めていく。
昨季は8月に左上前腸骨棘(こっきょく)亀裂骨折、9月は左太もも裏肉離れで離脱。二塁レギュラーの座を死守できず、16年は西岡、大和らとしのぎを削ることになる。
「毎年同じポジションにすごい選手がいっぱいいる。毎年そういう感じでやっているので」
すでにマシン打撃を開始。この日は室内練習場でキャッチボールやティー打撃、ノックに汗を流した。新たなスタイルで白熱バトルへ。上本は静かに覚悟を決めている。【佐井陽介】



