巨人岡本和真内野手(19)がレジェンドの足跡を追う。26日、東京タワーでラジオ日本「水野雄仁のGスタジアム」の公開収録に立岡とともに出演。今季目標本塁打を「10本」と定めた。球団の高卒ルーキー2年目以内で2ケタ本塁打を達成したのは王貞治と松井秀喜のみ。長距離砲の系譜をなぞっていく。
高さ約145メートルの東京タワー大展望台での誓いとしては一見、控えめに思われたかもしれない。隣の立岡から「20、30発は打って、ごちそうしてもらう」と前振りされていた。普段から具体的な数字をなかなか言わない岡本が、押し出されるようにして口にした。「1軍で1試合でも多く試合に出ること。でも目標は10本です」。ルーキーの昨季は1本塁打。まずは長距離砲への第1階段として、2ケタ本塁打を設定した。
82年の歴史を誇る伝統球団の中で高卒2年目以内での達成は2人だけ。王貞治が2年目の60年に17本塁打、松井秀喜は1年目から11、20本と2年連続で刻んだ。誰もが認知するホームラン打者が岡本の前に先駆者として存在する。
10本のはるか先にある数字を先輩から設定されていた。先日までのグアム自主トレ中に村田と高校通算本塁打の話題になった。28本だった先輩から73本という実績に驚かれ、振られた。「プロで73本以上、打てよ」「打ちます」と即答した。通算で、と捉えていた。だが違った。「年間だよ」。あんぐりした。
プロ通算321本塁打の村田は続けた。「(軸を)後ろに残して打つタイプなので、きれいに角度をつけられれば飛んでいくと思う。楽しみだね。年間73本、打つって言ったもんな」。苦笑いするしかなかった。だが正三塁手を争う最大のライバルであり、中学時代からの憧れの存在に、ムチャぶりでも定められた数字はうれしくもあった。
今日27日に合同自主トレに向けて宮崎入りする。初の1軍春季キャンプは目前だ。「1軍に参加させていただけるのもバッティングがあるから。自分の持ち味なので」。最大の長所を追求し、10本塁打の第1関門を突破する。日本人本塁打記録という絶景の展望へ近づく。【広重竜太郎】



