楽天のエース則本昂大投手(25)が西武戦で8回を6安打、2失点に抑え、今季2勝目を挙げた。昨季は西武相手に7試合で計62三振を奪ったが、この試合も140球で12奪三振の力投を見せた。ドラフト3位ルーキーの茂木栄五郎内野手(22)のプロ初打点など、打線が4得点と援護。9回に則本を救援した守護神・松井裕樹投手(20)が今季初セーブをマークし、貯金を1とした。

 則本の粘りの投球が相手の勢いを断ち切った。4ー1の7回、1死から3連打を浴び1失点。なお一、二塁と、長打で同点とされる場面でも則本は「ランナーがいても大丈夫」と冷静だった。坂田をフォーク、渡辺をスライダーで2者連続三振に仕留め、ピンチを脱した。梨田監督は「さすが去年の奪三振王。よく踏ん張ってくれた」とエースの力投をたたえた。

 7回終了時点で球数は117球だった。継投のタイミングでもあったが、ベンチは動かなかった。与田投手コーチは「いけそうな表情をしていた」。梨田監督も続投を指示し、ベンチの期待に、則本は「僕自身も投げたかったし、(8回も続投に)意気に感じて投げた」と振り返った。8回には2死一塁で4番中村を空振り三振に抑え、マウンドでガッツポーズ。140球の熱投には「もっとエコな投球をしたい」と苦笑いだった。

 開幕のソフトバンク戦では中盤から速球主体の投球に切り替え、勝利を手にしたが、この試合は変化球が効果的だった。「ブルペンから変化球の精度がよかった」。序盤で相手にフォークを見極められても、カウント球として相手の打ち気をそらし、スライダーを決め球に的を絞らせなかった。計12奪三振中、変化球で6三振を奪った。

 春季キャンプから実戦を想定してブルペンに入った。ワインドアップ、セットポジション、クイック。1球ごとに意図を持って投げてきた。「投げ込んできたことで、技術的にも自信を持って投げられる」。開幕から2連勝は、高い意識で調整してきた成果ともいえる。

 9回には守護神・松井裕がピシャリ抑え、理想的な展開で今季初の連勝。貯金1で上々の滑り出しに梨田監督はご満悦で、信頼を寄せるエースに、「これでエンジンをかけてくれるんじゃないかな」と加速を期待した。【田口元義】