西武鬼崎裕司内野手(33)が接戦にけりをつけた。

 3-3の9回2死一、二塁から右中間を破るサヨナラ二塁打。寺原の146キロ直球を捉えたプロ初のサヨナラ打に、「(感触は)覚えてないです。バントミスを取り返すチャンスが回ってきたので、何とかしたいという気持ちでした」と、8回の送りバント失敗を取り返した一打に、満面の笑みだった。

 今季2度目の3連勝に田辺徳雄監督(50)も「バントミスの分も込めた最後の一打に鬼崎の気持ちが出た。何とかしようというものを見せてくれた。(あの場面で代打を送る考えは)よぎらなかったね。ネクストでも気合が入っていたし、意気込みを買った」と、賛辞を贈った。