今季限りで現役を引退した広島の黒田博樹投手(41)が4日、広島市のマツダスタジアムで記者会見した。

 一問一答は以下の通り。

 -今の心境は。

 黒田 少しずつ時間がたつにつれ、引退したんだなと感じ始めている。

 -初の日本シリーズが引退マウンドとなった。

 黒田 チームが日本一になれなかったので悔しい思いはあるけど、自分の中では出し切ったかなという充実感はある。

 -野球がない生活への物足りなさは。

 黒田 現時点ではあんまりボールも持ちたくない。

 -入団した時に今を想像できたか。

 黒田 全く想像できなかった。プロ野球生活が20年間も続くと思っていなかった。不思議な感じ。

 -広島でプレーできて良かったか。

 黒田 カープに入っていなければ、これだけの野球生活を送ることは間違いなくできていなかった。本当にカープで良かったなとつくづく思う。

 -背番号「15」が永久欠番になった。

 黒田 最初に聞いた時に鳥肌が立った。たくさんの素晴らしい先輩方がいる中で、自身の背番号がそうなるのは恐縮。僕個人というより、皆さんの背番号。

 -引退を決断した試合はあるか。

 黒田 シーズンの中で何回も打たれ、もう駄目だなというのは当然あったけど、この一試合を挙げるとなると難しい。

 -記者会見中に感極まることはなかったが。

 黒田 涙はいっぱい流してきたので、最後くらいはいいかな。