阪神が甲子園開催の2軍戦で前日に続いて勝利した。

 今季の2軍は勝つと矢野燿大2軍監督(49)の指名を受けたヒーロー選手がマイクを手にスピーチする。この日のヒーローは岡崎太一捕手(34)だった。

 4回1死二、三塁で左翼前に決勝点になる先制2点適時打。6回にも中越え二塁打と大当たり。試合後、ベテランはマイクを握った。

 「ゴールデンウイークで多くのお客さんに来ていただき、ありがとうございます。今日は『昭和の日』ということで、タイガースには昭和生まれが少なくなり、肩身の狭い思いをしている岡崎です。僕の打席で、昭和生まれの男性から声援が届くのですが、平成生まれの女性の声が少ないので、応援お願いします!」

 6364人の観衆からは笑いと拍手が起きた。14年目の岡崎は「矢野監督がお客さんにアピールしようと言っているし、昨日も陽川が盛り上げてくれた。これで1人でも名前を覚えてくれたらうれしい」と笑みを浮かべた。前日には陽川が、阪神選手が本塁打を打った際にゴリラが胸をたたくパフォーマンスをすることに触れ「ゴリラは胸をグーでたたいているように見えますが、実はパーでたたいてます。ありがとうございました!」とあいさつして大ウケをとっていた。

 矢野監督は「ああいうので陽川や太一を好きになってくれる人がいれば、選手もファンもうれしいと思う」と、連日のすべらないスピーチを喜んでいた。