ヤクルト川端がプロ初のサヨナラ本塁打を放った。1点差の9回、畠山の右前打で同点に追いついた直後。カウント2-1から147キロの内角直球を右翼席にたたき込んだ。「正直、イメージしていた通りになった。初球からずっと真っすぐを思い切り引っ張ってやろうとしていた。最高ですね。本当にびっくり。まだ興奮が収まらない」。クラブハウスに戻っても、上気したままだった。

 前日は決勝3ランを打っており、連日の大活躍となった。秘訣(ひけつ)は過去の自分。前々日に打率3割を残した14~16年のビデオを見直した。「今年と足の上げ方と下ろし方が全然違った」。当時は無意識に円を描くように下ろしていたが、今年は「スッといってしまっていた」と気が付き、ためをつくるよう修正していた。

 これでチームは後半戦に4勝1敗で3位タイに浮上。川端は「勢いに乗っていきたい。とにかく明日勝ちたい」と結んだ。