真夏の大号令だ。中日松坂大輔投手(37)が23日、借金10、最下位と踏ん張りどころを迎えているチームにカツを入れた。百戦錬磨のベテランは、チーム全員で戦う必要を強調した。

 松坂 春先ならまだまだ取り返せる時間があるが、後半戦が始まり、このままズルズルいくのは、あとあとのことを考えると良くない。早い段階で、いい方向にいくきっかけをみんなでつかまないといけない。1人では変わらない。みんなで踏ん張るしかない。みんなで支え合いながら、やっていくしかないと僕は思います。

 何度も「みんなで」と繰り返した。地方大会が佳境を迎えている高校野球さながらの言葉だった。推定40度を超えた炎天下のナゴヤ球場。みっちりと体を動かし、汗のしずくがしたたるほどTシャツをぬらした松坂の口調は、太陽に負けない熱を帯びていた。

 言わずと知れた勝利の味を知る男だ。横浜高で甲子園春夏連覇。西武でも、レッドソックスでも頂点を極め、WBC日本代表を2度も世界一に導いた。かたや昨年まで5年連続Bクラスで、今年も浮上のきっかけをつかめない今の中日。何が足りないのか、自分が何をすべきかも当然、理解しているはずだ。

 背筋の捻挫はほぼ完治。14日の球宴で復活登板を果たし、21日にはそれ以来の本格投球となる72球のブルペン投球を行った。体の状態も「問題ない。普通です」ときっぱり。6月8日以来の公式戦登板も早ければ26日のDeNA戦(ナゴヤドーム)。自分の仕事はもちろん、チーム再建への最短距離も必死に探っている。【柏原誠】