中日の荒木雅博内野手(41)が6日、ナゴヤドームで引退会見を行った。
<荒木と一問一答>
-長い現役を支えてきたものは
荒木 とにかくプロ野球選手として通用すると思わなかった。下手なんだ、下手なんだ、と常に思い続けた。いまでも自分の力を信じることができずに最後まで来た。それが要因だと思う。
-アライバコンビとは
荒木 井端さんはどう感じているかわからない。僕はライバル視していた。切磋琢磨(せっさたくま)が当てはまる。この人が練習しているなら、まだやめない。そういう気持ちでやっていた。いいライバルであり、チームメートであり。試合中はアドバイスもしていただいた。井端さんがいたことが、僕の成長に欠かせなかった。
-井端に引退の報告は
荒木 ちゃんとしました。辞めんのって言われた。
-タイトルなどで誇りに思うものは
荒木 盗塁ですね。この世界で通用するのは、まずは足だけだと思っていた。そこは、いい数字を残させてもらってうれしい。打つこと、守ることは突出した選手じゃなかった。自分の持ち味で(盗塁数の)球団記録を残せたのは本当にうれしい。
-若い選手へメッセージは
荒木 みんな頑張っている。もっともっと緊張した中でやってほしい。そんな中でないと力はつかない。どんな形でもいい、クライマックスシリーズ、日本シリーズに出場することを近いうちにやってほしい。
-ファンに一言
荒木 本当にそんなに上手な選手じゃなかった。毎日打席に立つたびに、いいプレーをしたら拍手をくれた。喜んでくれた。印象に残っている。そこで野球をやれて感謝している。ありがとうございます。
-もう1度ドラゴンズのユニホームを着て指導者で後進を育てたいか
荒木 そういう気持ちはもちろんある。