FA有資格選手の91人の動向。14日、権利行使を申請した5選手が公示された。15日から交渉解禁。

西武

炭谷銀仁朗捕手=31B行使

6日、球団に権利行使することを連絡。8日に会見。「FAするタイミングは年齢的にも最後。まだまだ体力的にも勝負できると思っている。他球団の評価を聞きたいので行使しました」。宣言残留の選択肢も残しており、期限を設けず、手を挙げる球団と話し合う。「当然、出場機会が確約された契約は、どの球団にもない。ライオンズにいても、他に行っても、勝負は勝負。戦う心を忘れたら選手として終わりという気持ち」。西武は複数年契約を提示済み。他球団との交渉後、再び残留要請を行う。巨人が調査を続けており、交渉解禁後に獲得に乗り出す構え

浅村栄斗内野手=27B行使

7日、FA宣言。「ここライオンズで育ててもらって、この権利を獲得できたのは事実。感謝でいっぱいです。行使しましたけど、外に行くから行使したのではなく、とにかく他球団の思いを聞きたいという思いです」。西武からは3年総額15億円規模の大型契約提示

楽天は石井一久GMが獲得に動くと明言。「受け入れる準備はあると思っている。是非うちに来てほしいと思っている。得点力不足がある。ポイントゲッターが、ちょっと弱いかなというところがある。そういう選手が、うちには必要だなと思っている」。4年総額20億円の条件提示へ

ソフトバンクは三笠杉彦球団統括本部本部長が「日本の内野の右バッターとしてはトップレベルの選手。いい話をさせてもらいたいと思うし、彼の話を聞いてみたい」。4年20億円クラスの大型契約を用意するとみられる

中村剛也内野手=35A宣言残留

8日、保有する海外FA権を行使した上で残留すると発表。「これからもライオンズのユニホームを着てプレーしたいという思いで、海外FA権を行使して残留することを決めました。ファンの応援を力に来季以降も1本でも多くホームランを打ちたいです。そして、今年達成できなかった日本一の喜びを必ずこのチームで味わいたいです」

松井稼頭央外野手=43C→引退

秋山翔吾外野手=30A→残留

FA宣言し神妙な面持ちで会見する西武浅村(撮影・滝沢徹郎)
FA宣言し神妙な面持ちで会見する西武浅村(撮影・滝沢徹郎)

ソフトバンク

中田賢一投手=36C→残留

摂津正投手=36A→退団

五十嵐亮太投手=39B→退団

高谷裕亮捕手=36C→残留

内川聖一内野手=36A→残留

川島慶三内野手=35C→残留

明石健志内野手=32C→残留

本多雄一内野手=33B→引退

吉村裕基外野手=34C→退団

柳田悠岐外野手=30A→残留

城所龍磨外野手=33C→退団

長谷川勇也外野手=33B→残留


日本ハム

宮西尚生投手=33A行使せず残留

5日に左肘を手術。球団は2年総額5億円の条件で残留を要請し合意。「僕の腕が使えるまではファイターズの一員としてプレーしたい」

実松一成捕手=37C→残留

田中賢介内野手=37B→残留

中田翔内野手=29A行使せず残留

13日、札幌市内のホテルで記者会見し、今季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留することを表明。「球団からの『ぜひ残って欲しい』という言葉が心に刺さった。いろいろな人に背中に押してもらい、残留することを決めました」

矢野謙次外野手=38C→引退


オリックス

岸田護投手=37B→残留

金子千尋投手=34A行使せず

5日に今オフ2度目の交渉。今季で4年総額20億円の大型契約が終了。球団から減額制限を大幅に超える3億円以上のダウン提示を受けている

西勇輝投手=27B行使

7日にFA宣言。阪神が4年総額20億円クラスの大型契約を用意。ソフトバンクも4年以上の長期大型契約を用意、。中日も獲得に乗り出すことが必至

山崎勝己捕手=36C→残留

中島宏之内野手=36A→退団

T-岡田外野手=30B→残留


ロッテ

大谷智久投手=33B→残留

唐川侑己投手=29B→残留

根元俊一内野手=35C→引退

福浦和也内野手=42C→残留

清田育宏外野手=32C→残留

角中勝也外野手=31A→権利行使せず残留

10日までに近しい関係者に来季もロッテでプレーする意思を示す

岡田幸文外野手=34C→引退


楽天

青山浩二投手=35C→残留

久保裕也投手=38C→残留

嶋基宏捕手=33B→残留

細川亨捕手=38C→退団

藤田一也内野手=36B→残留

渡辺直人内野手=38C→残留

聖沢諒外野手=33C→退団


広島

永川勝浩投手=37C→残留

石原慶幸捕手=39B→残留

小窪哲也内野手=33C→残留

新井貴浩内野手=41B→引退

丸佳浩外野手=29A行使

7日、権利行使を明言。「プロ野球選手である以上、他球団の評価を聞いてみたい。宣言しての残留も認めてもらったので、こういう結論に至った」。球団は宣言残留を認め4年とみられる大型契約を提示しているもよう

巨人が獲得に名乗り。原監督は「球団がきちんと動くと思います」と明言。4年20億円以上の大型契約用意

丸の出身地・千葉のロッテは最大限の誠意でアタックする方針。4年総額20億円規模の大型契約を用意。林信平球団本部長は「ぜひ参戦させてもらいたい。チームの一番の補強ポイントである打力だけでなく、守備と走塁でも力の高い選手です。世代的にも、若いチームを引っ張ってくれるリーダーになれる存在。引退後も大黒柱として支えてくれる。そういう立場になれる選手だと思っている。それを意気に感じていただけるかどうか」。山室球団社長は「何年かに1度の大勝負」。井口監督は「鴨川で秋季キャンプをして隣の勝浦(出身)ですからね。うちに必要な選手だと思っている。最後まであきらめないで誠意を尽くす。解禁になった時からアプローチしていきたい」

赤松真人外野手=36C→残留

松山竜平外野手=33B行使せず残留

9日、国内FA権を行使せずに残留することを表明。「よく考えて悩んだ答えは、残留してまたカープでやらせてもらいたいということ。このチームがすごく好き。ここでやりたいという気持ちが一番。日本シリーズが終わって2、3日の間、家族とも先輩とも話して決めた」

天谷宗一郎外野手=34C→引退


ヤクルト

石川雅規投手=38B→残留

松岡健一投手=36C→引退

館山昌平投手=37B→残留

川端慎吾内野手=31A→残留

武内晋一内野手=34C→引退

畠山和洋内野手=36B→残留

三輪正義内野手=34C→残留

大松尚逸内野手=36C→退団

青木宣親外野手=36A→残留

雄平外野手=34B→残留

坂口智隆外野手=34B→残留


巨人

沢村拓一投手=30B→残留

杉内俊哉投手=38C→引退

吉川光夫投手=30C→残留

内海哲也投手=36C→残留

西村健太朗投手=33C→引退

山口鉄也投手=34B→引退

寺内崇幸内野手=35C→引退

坂本勇人内野手=29A→残留

阿部慎之助内野手=39B→残留

長野義久外野手=33B→残留

亀井善行外野手=36C→残留


DeNA

石川雄洋内野手=32C→残留

後藤武敏内野手=38C→引退


中日

岩瀬仁紀投手=43B→引退

谷元圭介投手=33B→残留

吉見一起投手=34B行使せず残留

山井大介投手=40B→残留

松坂大輔投手=38C→残留

荒木雅博内野手=41B→引退

堂上直倫内野手=30C→残留

藤井淳志外野手=37C→残留

平田良介外野手=30A→残留

大島洋平外野手=32A→残留

工藤隆人外野手=37C→引退


阪神

メッセンジャー投手=37→残留

上本博紀内野手=32C行使せず残留

鳥谷敬内野手=37A→残留

西岡剛内野手=34B→退団

福留孝介外野手=41A→残留

俊介外野手=31B→残留

※年齢右のABCはチーム内の年俸ランク(日刊スポーツ調べ)。A(1~3位)B(4~10位)は旧球団への補償が発生。Aは人的補償プラス年俸の50%または80%。Bは人的補償プラス年俸の40%または年俸の60%。Cは人的、金銭ともに不要