上原が巨人と再契約へ 背番19で球団初44歳出場

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巨人を自由契約となっていた上原浩治投手(43)が、巨人との再契約が濃厚なことが13日、分かった。

10月に左膝のクリーニング手術を受け、経過を見極める必要があるため、双方が理解して1度は自由契約となっていた。回復も順調に進み、来季も必要戦力と判断され、再契約を結ぶ方向性が固まった。背番号はかつて代名詞だった「19」が空位となっており、提示される見込み。球団史上最年長となる44歳シーズンは心身ともに一新して、不死鳥のごとく帰ってくる。

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上原がよみがえる場所は、やはり巨人だ。10月23日に、球宴前から状態の悪かった左膝のクリーニング手術を敢行。経過を見極めるため、上原、球団ともに理解して同29日に自由契約となっていた。当初は来春キャンプで状態を確認した上で再契約する可能性もあったが、現在はジョギングを開始するなど順調に回復。チームの功労者であり、原新監督で臨む来季布陣の中で必要戦力になれると判断され、前倒しして再契約する流れだ。

背番号も愛着ある19番が空いている。菅野が入団時から背負っていたため、今季は11番をつけた。だが菅野は来季から18番に変更。浪人時代の19歳の1年間を刻むため、と思いを込めた19番をプロ入りからメジャー時代の17年まで貫いた。代名詞と言える数字が、巨人の勝利に長年貢献してきた上原に用意されることは自然と言える。

今季は9年間の米メジャー挑戦に区切りをつけ、10年ぶりに古巣に復帰。開幕目前の3月に入団し、開幕直後は勝利の方程式の一角のセットアッパーとして存在感を発揮してきた。だがキャンプをチームと過ごせなかった影響が徐々に出て、不安定さをのぞかせるようになった。7月には世界で2人目、日本人初の日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成。CSファーストステージのヤクルト戦で好投し、修羅場の強さを発揮したが、シーズンを通して36試合で0勝5敗、防御率3・63と納得いく活躍はできなかった。

左膝の手術を受け、キャンプも消化できれば、完全復活できる自信がある。今月上旬に自宅のある米国から帰国し、10日には原監督の殿堂入りを祝う会にも出席。来季に向けてトレーニングも継続している。巨人で44歳シーズンで出場すれば、工藤公康(現ソフトバンク監督)らを超えて史上最年長となる。不屈の魂で、再び右腕を振り抜く。

◆巨人初の44歳

上原の今季公式戦最終登板(9月23日)は43歳5カ月。06年工藤公康の43歳2カ月を抜いて野手を含めても球団史上最年長出場を記録したが、来季も出場すれば44歳シーズンでは球団初となる。

◆上原浩治(うえはら・こうじ)1975年(昭50)4月3日、大阪府生まれ。東海大仰星から1浪して大体大進学。98年ドラフト1位で巨人入団。1年目に最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、沢村賞、新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞。02年は17勝で2度目の沢村賞。08年オフにFAでオリオールズ移籍。レッドソックス時代の13年には抑えでリーグ優勝決定戦MVP、ワールドシリーズ制覇。大リーグでは4球団でプレーした。巨人に復帰した今季は7月に日本人初の日米通算100勝、100セーブ、100ホールドを達成。04年アテネ五輪、06年WBC、08年北京五輪代表。187センチ、87キロ。右投げ右打ち。

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