西武ドラフト6位森脇亮介投手(26=セガサミー)が、チームを救って家族も守る。埼玉・所沢で15日、新人合同自主トレの一環として救命講習が行われ、心肺蘇生やAEDなど救命知識の確認と実技を実施。

新人10人の中で唯一の家族持ちで最年長のオールドルーキーは「命を救う術を学べました。チームに与えられたポジションで力を発揮して、家族をしっかり守っていきたいです」と決意した。

若獅子寮には入らず、自宅に帰れば2児のパパになるイクメンでもある。「子どもと一緒にいつのまにか寝ていることもよくあるんですよ」。セガサミー時代の2年前に第1子の長男が生まれたときは、夫人が破水したため急いで車で病院へ直行。そのまま立ち会い、出産を見届けた。昨年9月に長女が誕生したときも付き添った。命の大切さを知る右腕にかかる重みはひと味違う。

身長175センチながら、最速は152キロをマークする。昨春に覚えたフォークとのコンビネーションで、プロへの道を切り開いた。「今までやってきた太い幹を曲げずに、しっかりと枝や葉を生やしていく。武器が通用しなかったときに対処する引き出しを、早めにつくっておきたい」。ピンチでの救命術を、さらに磨き上げていく。【栗田成芳】