巨人のエース菅野が、完璧を体現した。今季初ブルペンで座った捕手小林を相手に41球。「今のところ目に見える課題が見つからないぐらい状態がいい。自分が思っている通りの仕上がりを見せることが出来たんじゃないかなと思います」と手応えだけを強調した。ほぼ全球種をコーナーに投げ分け、2年連続沢村賞投手の威厳を誇示した。

昨季と同等に甘んじるつもりはない。オフ期間中はキャッチボールで左足をゆっくり2度上げる“2段モーション”を取り入れた。投球時の体重移動の向上が狙いで「横の時間を長く使うということが一番。ゆったり、力感なくというのがテーマ。意識付けとしてやっている」と説明。15勝、防御率2・14、200奪三振で投手3部門のタイトルを獲得した絶対エースが、完璧なキャンプインを確定させた。