左太もも裏痛でリハビリ中の日本ハム王柏融外野手(25)が復帰戦で安打を放った。11日のイースタン・リーグ楽天戦(鎌ケ谷)に3番DHでスタメン出場。1回1死一塁で迎えた第1打席は、楽天の先発熊原の直球系143キロに詰まって一ゴロ併殺打。4回1死走者なしではフルカウントまで見極め、6球目の変化球125キロを中前にはじき返した。

2打席限定だったため、直後に代走を送られ、交代となった。試合後は「(患部は)ダイジョウブ」と日本語で答え、「打ってからの(一塁へ向かう)1歩目を確かめられた」と自信を深めた。4月30日に患部を痛め、出場選手登録を抹消された。今月6日に屋外でのフリー打撃を再開。実戦での打撃感覚は鈍っておらず「投手とのタイミングが残っていた」と、納得していた。

試合後も室内練習場で打撃練習を行うなど復帰に向けて精力的。12日の同戦にも出場予定で、問題なければ14日楽天戦(楽天生命)から1軍に再昇格する見通しだ。来日1年目で経験した初のアクシデント。「本当に上でプレーしたい。リハビリ中も、ずっと試合に出る気持ちで練習してきた」と早期復活へ、はやる気持ちを胸に再スタートを待つ。【田中彩友美】