早大・中川卓也一塁手(1年=大阪桐蔭)がリーグ戦初打点を挙げた。

2回1死一、二塁で、法大・鈴木から左中間へ適時二塁打を放ち、1点を先制した。8回には、この日2本目の安打となる右前打を放ち、2安打1打点だった。

大阪桐蔭では主将を務め、甲子園春夏連覇。ロッテ藤原、中日根尾、日本ハム柿木、巨人横川ら、同期がプロ入りする中、6大学へ進んだ。ルーキーながら、開幕から先発出場が続く。結果が出ず、打率は1割を切っていたが、ついに起用に応えた。「ずっと出させてもらって、ありがたかったです。なんとか、チームの役に立ちたかった。感謝の思いで、試合に臨みました。野球をしてきた中で、ここまで打てなかったことはなかったです。絶対、めげない。絶対、投げやりにはならない、と思ってやっていました。投げやりになると、この先もダメになるので。辛抱強く練習することを意識しました」と打ち明けた。

結果が出ない中川卓を、小宮山悟監督(53)は使い続けた。「本人が一番苦しんだと思う。良かった。卒業する時、周りが見て『さすが』と思わせる選手にしないといけない。1年生の開幕から、ずっと出続けるプレッシャーはあるが、もがいて頑張って欲しい。それを乗り越えられたら、心配することはない」と、今後への期待を込めて話した。

中川卓を評価する点については「そつなく、こなすところ。打つにこしたことはないが、結果がヒットじゃなくても、打席の中でのアプローチの仕方に納得できる。さすが、高校から鍛えられている」と話した。