京大が関学大に完封負けを喫し、9季ぶりの勝ち点を挙げることができなかった。

最終戦を今季最多となる13失点と大敗し、シーズンを終えることになった。

序盤から投手陣が打ち込まれた。エースの藤原風太投手(4年=東海大仰星)が2ランを浴びるなど、2回5安打4失点で降板。代わったリリーフ陣も打ち込まれ、16安打を浴びた。19日の2回戦は、藤原以外の4投手の継投で勝利。この日は5投手を投入したが、相手打線を抑えきれなかった。青木孝守監督(64)は「最終戦はボロボロになったけど、投手はよく頑張ったと思います」と選手をねぎらい「藤原や田中(英佑=元ロッテ)のような大エースが現れることを神頼みするのではなく、継投で勝っていけるチームを作りたい」と秋への目標も口にした。

今季は12試合を戦い2勝10敗。そのうち6試合が1点差ゲーム。接戦を展開することが多く「投手陣のおかげ。ブルペンを硬い土に入れ替えたりした。良い結果につながったのかも」と敗戦の中に手応えも感じた。今年は1年生が24人入部し、部員数は81人になった。高校時代に18年春の選抜大会に出場した手塚皓己投手(1年=膳所)が入部し青木監督も期待を寄せる。 また、この試合は6人の代打を送り「野手もいろいろ経験させて勝てるチームを作らないと、戦える京大にはならない」と秋に向け、課題はチーム力の底上となる。今夏にはキャンプの実施も考えているという。

先発した藤原は、この日引退を発表した巨人上原の高校の後輩に当たる。「もう44歳なのかと思いました。身近な人とは思っていない。遠い遠い存在です」と言葉に敬意を込めた。