巨人が必死のパッチで王者にぶつかった。劣勢をはね返すべく、原辰徳監督は攻撃的にかじをきった。今季初めて1番に亀井を据え、大城は公式戦で初めてとなる一塁でスタメン起用した。

亀井については「相手が嫌がるバッターを置きたい」。打撃に期待して5番に配した大城には「キャンプの時も、秋も含めて、やっていたし、サインプレーも含めて準備周到の形で、今日出た」と勝負をかけた。

指揮官の熱に呼応して選手も士気を高め、戦いに挑んだ。試合前の円陣でベテラン阿部慎之助捕手が「やるのは俺たちだ。監督、コーチがプレーするわけじゃない。状況をちゃんと把握して、俺たち選手の力で打破しよう!」と呼びかけ、拳を突き上げゲームに入った。チーム一丸で手を取り合い、広島から重い1勝をもぎとった。【為田聡史】