右肩の故障から復帰を目指す中日松坂大輔投手(38)が、復帰登板を完璧投球で飾った。先発で2回を投げ、打者6人に対して20球、無安打3奪三振の内容だった。

1回裏、先頭打者の真砂勇介外野手(25)を二飛に仕留めると、2番三森大貴内野手(20)をチェンジアップで3球三振。3番中村晃外野手(29)に対してはカウント2-2からスライダーで空振りの三振を奪って、3者凡退と上々の立ち上がりを見せた。

2回裏は、4番オスカー・コラス外野手(20=育成)を中飛、5番田城飛翔外野手(20=育成)をチェンジアップで空振りの三振、6番栗原陵矢捕手(22)は二ゴロに仕留めた。

降板後、取材に応じた松坂は「いろんなことをさぐりながら、そうっとゲームに入っていた。もう自分は変化球で打ち取る投手。だいたいイメージ通りだったし、最初としては良かったと思う」と笑みを浮かべた。実は試合前のブルペンでは「調子良かったが、すこし右ふくらはぎがつった。昨年もあったことで、直球はやめようと思った」とマウンドでは、悪化させないために、ほとんど変化球で勝負しての結果だった。「変化球を上手にあやつれるかどうか。モデルチェンジもしていかないといけないなかで、いいきっかけにはなると思う」。今後については「(明日から)問題なければ1週間後かなと思う」と次戦への見通しを口にしていた。【浦田由紀夫】