京セラドーム大阪に、甲子園がやって来た!?

オリックス主催のイベント「大阪代表バファローズ高校(初出場)」が日本ハム11回戦で行われ、試合開始前に大阪桐蔭の吹奏楽部がおなじみの曲をグラウンドで演奏した。右翼の守備位置に制服姿の部員が、整然と整列。12年、18年の春夏甲子園連覇など硬式野球部の活躍を甲子園アルプスで盛り上げてきた吹奏楽部は、外野グラウンドを行進しながら、夏の甲子園大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、昨夏の朝日放送「熱闘甲子園」のテーマ曲「夏疾風」を演奏した。ステップを踏みながらの熱演に、試合開始を待つオリックス、日本ハムファンも聞き惚れた。

オリックスの練習開始前に外野スタンドで行った予行でも、迫力いっぱい。京セラドーム大阪の屋根いっぱいに音を響かせた。試合中にはバファローズ私設応援団とのコラボレーションも披露するが、オリックス西村監督は「日本ハム側の応援もするのかな? (中田)翔がいるし。うちは山足がいるからね。沢田が(右手首骨折で)いないのが残念だけど」と大阪桐蔭OBの名前を挙げ、興味津々だった。

プレーボール後、大阪桐蔭吹奏楽部は右翼スタンドのバファローズ私設応援団と共演し、熱量は普段の倍以上。2番打者の大城の応援曲を高らかに演奏すると、内野スタンドから拍手があがった。普段とは違う後押しに応えるように、10年甲子園春夏連覇校の興南(沖縄)の中心選手だった大城は中前にはじき返し、チーム初安打をマークした。

この日は選手の登場時のアナウンスも「1番 セカンド 山足君 大阪桐蔭高校」「2番 ショート 大城君 興南高校」と、出身高校つき。試合前の練習中、中堅バックスクリーンには高校時代のプレー写真も登場した。横浜(神奈川)時代の成瀬、日大三(東京)の山崎福、瀬戸内(広島)の山岡らが甲子園で力投する、懐かしい写真が次々と現れ、選手も思わず見入っていた。