明大(東京6大学)が6-1で佛教大(京滋)を破り1981年(昭56)以来、38年ぶり6度目の優勝を果たした。

ドラフト1位候補の森下暢仁投手(4年=大分商)が快投。3回までパーフェクトに抑えるなど素晴らしい立ち上がり。4回に初安打を許し、6回には1死二塁のピンチを迎えたが威力のある直球で連続三振に仕留めた。最速152キロの直球、カットボール、カーブ、チェンジアップで的を絞らせない。9回に1点を失い準々決勝に続く2試合連続完封こそ逃したが10三振を奪い1失点完投。胴上げ投手となった。

打線は3回に敵失、ボークで3点。その後沈黙していたが9回2死満塁から5番喜多の走者一掃の適時二塁打で3点を奪いダメを押した。

▼明大森下が10奪三振。大学選手権決勝で2ケタ奪三振は、11年藤岡貴裕(東洋大=現日本ハム)が慶大から延長10回完投で12個を奪って以来8年ぶり。

▽広島苑田スカウト統括部長 大学NO・1。本当に即戦力。この投球ならば、プロでも1軍のローテーションにも入れるんじゃないですか。フィールディングがいいのも魅力。

▽ソフトバンク宮田スカウト これまでは150キロの球がシュート回転していた。それがなくなった。カットボールでも141キロ。チェンジアップもいい。リーグ戦以上の投球を全国大会で見せてくれた。

▽オリックス由田スカウト 球も全てにおいてレベルアップしているし、この春、主将になってから何より勝負強くなった。勝ちきれる投手になった。精神的な成長を感じます。