球宴前に炎の3番勝負だ! ソフトバンク千賀滉大投手(26)がオールスター(7月12日から2日間)までフル回転でマウンドに上がる。

交流戦明けの28日日本ハム戦(札幌ドーム)での先発を皮切りに、中5日で7月4日楽天戦(ヤフオクドーム)、同10日西武戦(同)と3度先発登板することが濃厚になった。

千賀は25日、ヤフオクドームで行われた投手練習に参加し、強い決意をみせた。「やらなくちゃいけない。何年もこういう形で、監督に『期待している』という言葉をもらいながら、なかなかできなかった。そろそろ応えないといけない」。この日楽天が敗れ、首位に浮上したチームにとって、前半戦残り12試合の位置づけは大きい。特に、千賀が投げる3カードは日本ハム、楽天、西武と勝率5割を超えるチームとの対戦が続く。工藤監督は「負担がかかる人も出てくる。投げてもらわないといけないかな、と思っています」と大きな期待を寄せた。

今季の千賀は基本的に中6日の登板間隔を保っている。5月24日ロッテ戦に中5日で投げ、勝ち星は付かなかったが、8回2失点と好投。球数も123球を投げた。今季初めて間隔が2度続けて短くなることについて、「そんなに気にならない。不安はないですね」とさらり。3戦目の西武戦後には中1日で球宴出場も控えているが、涼しい顔で話した。

チームはここまで故障者続出の中で上位をキープ。後半戦には徐々にメンバーも戻りそうだ。そこまで「この12試合は大事になる」と指揮官は力を込めた。フル稼働のエースを軸に、首位で後半戦を迎える。【山本大地】