オリックス山岡泰輔投手(24)が完投で13勝目を挙げ、最高勝率のタイトル獲得を確定させた。

立ち上がりから最速149キロの直球と変化球がさえ、7回まで無失点と日本ハム打線を寄せ付けなかった。今季自身の最終戦を9回1失点と最高の形で締めくくった。自身初のタイトル獲得に「本当に感謝しかない。みんなで勝ち取った賞です」と喜んだ。

唯一の失点は引退試合に臨んだ日本ハム田中賢介内野手(38)の一打だった。真っ向勝負で挑み、結果は4打数2安打1打点。「全力でいかないと失礼。全力でいって、ああいう結果になった。さすがですね」と敬礼し、「すごくファンに愛されている選手だったと感じた。目標ではないですけど、みんなに愛される選手になりたい気持ちになった」と感慨深げに話した。

昨オフにチームメートだった金子、西の投手2枚看板が抜けた今季は、副将として投手陣をけん引した。右腕は「西さん、金子さんが抜けて、なんとか軸で回りたい、穴を埋めないとという気持ちでやってきた。ちょっとでも埋めることができたと周りの人が思ってくれたらと思います」と胸を張った。

▽オリックス西村監督(好投した山岡について)「最初から最後までよくやってくれた。(最高勝率に)よく頑張ってくれた。投手陣を引っ張っていってくれた」