原監督が阿部スタメン公表「堂々と戦う」ON魂継承

巨人原辰徳監督(61)が「ON対決」の魂を受け継ぎ、7年ぶりの日本一を奪取する。

「長嶋茂雄VS王貞治」の監督対戦が実現した00年以来、19年ぶりの顔合わせになったソフトバンクとの「SMBC 日本シリーズ2019」開幕前日の18日、ヤフオクドームで全体練習、公式会見に臨んだ。予告先発に加え、今季限りで引退する阿部慎之助捕手(40)のスタメン起用も公表。包み隠さず正々堂々と、令和元年の頂を目指す戦いに挑む。

   ◇   ◇   ◇

公式会見も残り1分ほどに迫った時だった。阿部について問われた原監督は「小さい頃から挑戦し、闘争心を全面的に出してきたプレーヤー」と感傷に浸るのは早いとした上で「ちなみに…」と切り出した。「慎之助は明日、スターティングメンバーでいきます」。代打の切り札かスタメンか。ファンが気をもむ情報に真正面から答えを出した。

福岡入りする直前、羽田空港でもそうだった。予告先発か否か。監督会議で決定するが「メディアとファンはイコール。どっちにする?」と問い、すぐに「それがファン目線だろうね」と賛同。工藤監督と顔を合わせると「わが軍は山口俊でいきます」と伝えた。「胸と胸を突き合わせた戦い」を求め、正々堂々が信条。00年、ヘッドコーチとして戦った「ON対決」も原点は同じだった。

「あの時の王監督、長嶋監督。ライバルの中で、非常に負けん気の中、火花が散っていたのは思い出されるところです。私たちもそれを継承する形。しっかり、堂々と戦っていきたい」。第1次政権時、中心選手だった工藤監督とは、ともに戦った経験もある。「1年を通し、チーム1人1人を理解しながら最善策の中で試合を動かしてる」と手腕を感じている。だからこそ「監督同士がケンカするわけではない。選手を前面に出すサポート役。私もその部分に関しては五分五分ぐらいのものは持っていると思います」と言った。

投手陣には「自分の間合いで放ること」と攻撃性を求め、打線には「ヤフオクドームも小さくなった。味方にできるように」。シーズン同様、目の前の勝負に徹していく。【前田祐輔】

その他の写真

  • 監督会議終了後、話をする原辰徳監督と工藤公康監督(右)(撮影・梅根麻紀)