遅球マスターで天敵を斬る! 阪神青柳晃洋投手が22日、秋季練習初日に参加し、来季に向けて新球を試す方向性を明かした。

今季は9勝で先発ローテに定着した一方で、被打率は対右打者が1割9分3厘、対左打者は3割3分2厘。中でも巨人丸には2本塁打を含む9打数6安打と苦しんだ。「ツーシーム頼りになってしまって、ほとんどツーシームを打たれていた」。オフから遅球を球種に加え、投球の幅を広げにかかる。

CS期間中に福原投手コーチから「もっと遅い球に興味を持った方がいいんじゃないか」とアドバイスを受け、深く納得した。どうしても直球とツーシームに偏りがちだった配球を見直すためにも、チェンジアップの精度を向上させる予定。さらには「1年目に多少投げていただけ」というカーブを持ち球として復活させるつもりだ。

お手本はソフトバンク高橋礼。実は今夏の球宴中にカーブの握り、投げ方を教わっていたという。「曲がらない、遅いボールがベスト」という抜き方を秋季練習、秋季キャンプで固めていく。高橋礼は20日の日本シリーズ第2戦でも緩急を使い分け、丸を3打数無安打に封じ込めた。今季ブレークしたサブマリンのスタイルを踏襲し、天敵攻略に取りかかる。