捲土(けんど)重来へ動きだす。日本ハムは30日から沖縄・国頭と米アリゾナで秋季キャンプを開始する。29日、国頭入りした栗山英樹監督(58)は早口でまくし立てた。「ここがスタート。ここからしっかりと、やる方向性、自分たちがやることを理解して、鍛えるものはしっかり鍛えて、開幕へ向けてどうやって過ごすのか。ここからの5カ月間勝負」。来年3月20日の開幕戦(対西武、メットライフドーム)を見据えたチーム再建へ、気合をみなぎらせた。
今季、足りなかった「強さ」の土台を秋に築く。栗山監督は秋季キャンプのテーマについて「やりたい練習がどこまでもできる、どこまで疲れてもやりきれるタフな選手を作る。それが1つのテーマ」とよどみなく言った。2年連続で夏場以降に失速して優勝を逃した事実を踏まえ、シーズンを通して戦いきれる強さを身につけることが、来季開幕までの大きな命題だ。
ウイークポイントを埋めるために招聘(しょうへい)した小笠原ヘッド兼打撃コーチら新たな1軍首脳陣も、いよいよ本格始動する。選手にとって、特にレギュラーを狙う選手にとっては、チャンスの秋だ。指揮官は「これだけコーチ陣が変わっていたら、選手たちにとってもアピールの場でもある。1回、先入観を捨ててもらって見てもらえる可能性もある」と新戦力の台頭にも期待した。
米アリゾナでは若手投手9人が最先端のトレーニングを学びながら鍛錬を積む。「トレーニングも大事だけど、ランニングをしっかりやらせるよう(同行する)加藤コーチには言ってある」と抜かりはない。秋季キャンプは、勢いだけではない、真の強さを手に入れるための序章にする。【木下大輔】



