中日からドラフト5位指名を受けた菰野・岡林勇希投手(17)が10日、三重県四日市市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸550万円で合意、仮契約を交わした。交渉を終えた岡林は元阪神監督・金本知憲氏ばりのスーパーボディーを目標に体づくりに取り組むことを誓った。

最終的に目指すは「アニキ」のサクセスストーリーだ。投げては最速153キロ、打っては高校通算21発の岡林が目標設定したのは鉄人金本だった。「最初は体が細かったけど、体づくりをしっかりされて、あそこまでの選手になられたと聞きました。自分もしっかり体づくりをして、球団から必要とされる選手になりたいと思います」。

高校時代は金本氏のヒッティングマーチを応援団に依頼。「左の強打者として一番最初に思い浮かんだから」と言うほど筋金入りのアニキ党だ。現在、体重は74キロ。プロとして細身の部類だけに食事も含め体力アップが最優先課題。厳しいトレーニングで鋼(はがね)の体をつくり、鉄人街道をひた走った金本氏が岡林の目標でもある。

松永編成部長、米村チーフスカウトは、ともに「投手もいいが外野手としてより魅力を感じている」と現時点では打者としての将来性を評価。岡林は「どちらもいけるよう準備して必要とされる方で勝負したい」。二刀流の可能性を残したまま、体づくりをスタートする。(金額は推定)