「2019 ヤナセ・阪神タイガースMVP賞」に輝いた阪神近本光司外野手(25)が12日、大阪市内で同賞の贈呈式に出席した。

シーズンを通じ、最も貢献した選手に贈られる同賞。84年にスタートし、クライマックスシリーズが始まった07年以降は、レギュラーシーズンを表彰対象期間として、チーム成績が3位以上の場合、順位に応じたクラスの車両が贈呈される。

近本は今季、新人ながら盗塁王(36盗塁)を獲得。また、巨人長嶋が持つリーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新する159安打を放つなど、シーズンを通してチームのAクラス入りに大きく貢献したことが評価された。

近本には同社から、車両本体価格334万円(消費税込)のメルセデス・ベンツAクラス(A 180)が贈呈された。マスコットキーを受け取った近本は「プロ野球選手っていっぱいお金もらっているのに、このようなすごいものもらえるんだなというのは正直、驚いています」と満面の笑み。今季を振り返り「優勝することはできなかったですけど、3位でこのような賞を受賞することができたというのは、自分の中ではよかったかなと思います」。来季に向けて「阪神が優勝すれば関西が盛り上がりますし、ヤナセさんも盛り上がる。しっかり来年はリーグ優勝、日本一目指して(チームを)引っ張っていきたいなと思います」と、ベンツ級の快足でのけん引を約束した。