杉内流の“球速アップギプス“で2桁勝利だ。阪神高橋遥人投手(24)が14日、鳴尾浜で自主トレを行い、「リアライン・コア」を装着して練習を行った。

同器具は体のゆがみの矯正や、肩の可動域を広げることで、しなやかな投球フォームを促す効果があり、球威も増すという。「つけていたらすっきりする。(可動域が)広がった感じがするし、動きがよくなる」。今オフ「変化球よりもまずはストレート」と、直球にこだわる151キロ左腕にとって、理想のフォームと球速アップの一石二鳥が期待できる。

「リアライン・コア」は通算142勝のノーノー左腕、杉内俊哉も使用していた。「背骨が固まっているなと。柔らかくするというか、感覚を取り戻せれば」との思いから、巨人時代の14年1月の自主トレで導入。「球威を取り戻す」目的も達成し、その年に10勝を挙げた。心強い前例だ。

秋季安芸キャンプでは、川藤OB会長から「2桁勝利」指令が出され、高橋も気合十分だ。「(リアライン・コアを)続けてやっていけば変わってくると思う」。来季3年目の左腕が、パワーアップして先発ローテに帰ってくる。【只松憲】