京大野球部が14日、京都市内の京大グラウンドで野球未経験の子どもを対象にする野球教室「京大野球デー」を開催した。昨年12月に続き2度目。昨年は雨天のため幼稚園の室内で行ったが、快晴のこの日はグラウンドでキャッチボール、打撃、守備、ゲーム形式のティーボールなどを行った。

NPBと協力し、ともにオリックスOBの小浜裕一氏(51)と大久保勝信氏(43)、阪神OBの白仁田寛和氏(34)が講師として参加。京大の部員約30人と一緒に、年中児から小学2年生までの野球未経験者に野球の楽しさを教えた。

小浜氏は「オリックスとしては今回初めて参加した。学生とやることにすごく意味がある。少子化で野球人口減少に待ったなしの状況。NPBと学生、独立リーグなどが垣根を越えて、全国でこのような活動を行っていければ」と話した。

立命大時代に関西学生野球リーグで京大と対戦した経験もある大久保氏は「京大の学生さんたちの笑顔が子どもたちにも届いたのかな。子どもたちの扱いがすごく上手だった。当時対戦していた時とイメージが違った」と、笑った。白仁田氏は「今はキャッチボールをする場所を探すのも厳しくなっている。こういう活動が次につながれば」と話した。

京大・青木孝守監督(65)は「NPBから子どもに教えるための柔らかいボールなどを借りるなど協力をしてもらっている。来年はもう少し早くから準備して、50人くらいを教えられれば」と、来年以降も同様のイベントを続けていく考えだ。