阪神浮沈のカギを握る新外国人投手2人が27日、予習ばっちりで来日だ。ポスト・ジョンソンの期待がかかるジョン・エドワーズ投手(32=インディアンス3A)は関西空港に到着。

14~15年のレンジャーズ時代に同僚だった藤川球児投手(39)、DeNAスペンサー・パットン投手(31)から日本野球情報を収集。先発期待のジョー・ガンケル投手(28=マーリンズ傘下3A)は伊丹空港に降り立ち、日本野球への対応に自信を見せた。2人は28日、西宮市内で入団会見を行う。

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観光客で混み合った関西空港でも、到着出口から出てきたエドワーズは一際目を引いた。196センチ、108キロの巨漢ボディーに小顔が引き立つ。球団スタッフを見つけると、柔和な笑みを浮かべた。「とても興奮しているよ。僕だけじゃなく家族みんなが、日本の文化や生活を楽しみにしているよ」。エキサイティングな来日第一声で、新天地でのプレーを心待ちにした。

長身から投げ下ろす150キロ超の直球にカーブ、スプリットを武器とする本格派右腕。日本野球の予習もばっちりだ。「パットンとはアメリカでプレーしていたし、藤川サンとも一緒にプレーしていた。日本の野球についてその2人から聞きました」。14~15年のレンジャーズ時代に、阪神藤川やDeNAパットンとともにプレー。かつてのチームメートから聞いた情報を日本での活躍につなげる。

インディアンスに所属した昨季は9試合で2勝0敗、防御率2・25。メジャー通算49試合はすべて救援登板だった。昨季の阪神では、来日1年目のピアース・ジョンソン投手(28=現パドレス)がセットアッパーとして58試合に登板。40ホールド、防御率1・38の大活躍でリーグ3位に貢献した。矢野燿大監督(51)は「タイプ的には本当にジョンソンに似ている」と話しており、ポスト・ジョンソンの活躍が期待される。

♪ビロリ~ン。この日、持ち込んだ荷物の中には、かわいらしいミニギターが入っていた。「家族と一緒にいる時に、子どもに弾(ひ)いてあげていたんだ。家族でリラックスするために持ってきたよ」。家族思いの一面を見せた助っ人は、日本での生活にもポジティブ。日本野球に順応し、不動のリリーフとして15年ぶりVを導く意気込みだ。【磯綾乃】

◆ジョン・エドワーズ 1988年1月8日生まれ、米国イリノイ州出身。06年にドラフト14巡目でカージナルスから指名され外野手としてプロ入り。マイナーなどでプレー後、11年途中に独立リーグで投手に転向、同年オフにレンジャーズとマイナー契約し、14年8月にメジャーデビュー。パドレス移籍後、17年3月に自由契約となり同年は無所属だった。18年にインディアンスと契約。昨季は救援投手として9試合に登板し2勝0敗、防御率2・25。196センチ、108キロ、右投げ右打ち。