楽天小郷裕哉外野手(23)が外野のレギュラー争いに食い込む。5回裏1死、オリックス漆原の外角直球145キロを捉えると、強風にも乗り左越え本塁打。

「2ボールで真っすぐ確率が高いと思った。風もあったので、逆方向が伸びると思った」と技ありの1発に納得の表情を見せた。

今オフには面識のなかった広島松山の自主トレに参加。「同じ右投げ左打ちで、引き出しが多い方なので吸収したいと思った」。50メートル5秒8の快足左打者は、これまでは打つことよりも一塁に走りだす意識が強かったが、「当て逃げみたいな打撃をやめて、しっかり打ってから走る」とスタイルを変えた。

本来の開幕シリーズが、無観客の練習試合に変更となった。「自分的にはラッキー。走塁、守備でもアピールして、開幕の時に信頼して起用してもらえるようにしたい」と意気込んだ。【野上伸悟】