楽天田中、開幕延期「プラスに」久々実戦で復調兆し

  • 楽天対バイタルネット 5回裏楽天2死満塁、耀飛の押し出し死球で生還し、ベンチに迎えられる田中(中央)

2軍調整が続く楽天田中和基外野手(25)が、1カ月ぶりの実戦で復調の兆しだ。社会人バイタルネット(新潟)との練習試合に「1番中堅」で先発出場し、5回に中前打。直後に二盗も決めるなど「らしさ」を発揮した。紅白戦なども含めた対外試合では「2月から、左で初ヒットです」と安堵(あんど)感をのぞかせた。

2月24日の中日とのオープン戦(北谷)後に、コンディショ不良もあり1軍を外れた。今季はノーステップ打法で臨んだが「目先の結果を求めすぎて、スイングがどんどん小さくなってしまった」。悪循環をリセットし、大きなスイングを取り戻そうと、ファームの遠征にも帯同せず、仙台に残りじっくり鍛え直した。この日はステップを入れて快打。後藤2軍打撃コーチは「左右ともに振れている。思い切りいいし、(不調を)脱している。あとは実戦で投手と対戦していけば楽しみ」と評価した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期された。「本来なら開幕1軍は取れなかった。(延期で)チャンスは生まれやすくはなっただけで、それを生かさないといけない。準備とか得られる時間が増えたので、プラスにしたいと思います」と謙虚に受け止める。新人王を獲得した2年目の18年に侍ジャパン入り。昨年3月には直前のケガで辞退。開幕後も左手首の骨折し、不本意なシーズンに終わった。くしくも東京五輪の延期も決まったが、「まずはチームで活躍しないと選考の対象にならない。見てもらえるチャンスが増えたことも、自分の力にしないといけない」と1歩1歩、復活の階段を上がる。【野上伸悟】