3選手の新型コロナウイルス感染が確認され、活動停止中の阪神がチーム再稼働へ1歩前進した。現在活動休止中で、少なくとも4月8日までの休止を決めているが、谷本修球団副社長が1日、進展を明かした。

新型コロナウイルスに関連する質問を地域アドバイザーらに投げかけており、谷本副社長は返答があった2点を示した。「無症状の濃厚接触者について(PCR検査を)受けられないか」との問いに対し、医療現場の逼迫(ひっぱく)などで難しい状況との返答だったという。さらに「では『どうしたらいいですか?』と質問したら『無症状で基本、14日過ぎたら、と。それしか言いようがない』という答えでした。動くなというのが基本と思っています」と語った。

阪神は藤浪、伊藤隼、長坂が3月26日のPCR検査で陽性判定を受けており、その2週間後が今月9日。同日再稼働のメドについて、谷本副社長は「最後はこちらで判断するんですけど、少し全容が見えてきたなというところはありますね」と明かした。もちろん、新たな感染者が発生しないことなどが大前提。「今はトレーニングよりも、クラスターを発生させないことを優先しております」。情報収集を重ね、慎重に対応していく。【松井周治】