プロ野球版の“特別定額給付金”が、「ファイターズガール」らに支給される。日本ハムが、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた球団の非正規雇用者に対して、見舞金を一律支給することが28日、分かった。川村浩二球団社長兼オーナー代行(59)らの役員報酬の一部を原資とする予定で、1人当たり5万円程度となる見込みだ。

支給対象は、開幕延期で活動休止状態が続いていた球団公式チアリーダー「ファイターズガール」のメンバーや、緊急事態宣言による休業要請によって休講となっていたダンスアカデミーの講師ら約40人。本来は稼働日に支給されるはずの手当が発生せず、生活維持が大変になっている現状を、役員らも憂慮しているといい、少しでも生活の一助になればという球団トップの思いが込められている。

見舞金は公式戦開幕日として正式決定した6月19日までに支給される見通し。選手らの調整も徐々に本格化していく中で、球団運営に欠かせない非正規雇用者の生活もできる限りのサポートをしながら、新シーズンを迎える。開幕後も当面は無観客での試合開催が続き、球団の収入減少も避けられない情勢だが、チームに関わる全ての人が一丸となって、コロナ禍による未曽有の難局を乗り越えていく。