オリックスの超大物助っ人が調子を上げてきた。アダム・ジョーンズ外野手(34)が、初回2死二塁の好機で先制の右前適時打を放った。バンデンハークが投じた2球目。150キロ直球を捉えた打球は二塁手のグラブをかすめて、ライト前に落ちた。対外試合再開後、3試合目で初ヒット。

「今はいいタイミングで捉えることを意識して打席に入っているよ。開幕に向かっていい形でシーズンに入れるように、これからも頑張っていきたいね」

右翼の守備では懸命に打球を追うものの、落下地点まで到達できないケースがあるなど、実戦感覚はまだ戻っていない様子。この日は5回の守備からベンチに退いたが、今後は体調面も考慮しながら、守備機会を増やしていく。

西村監督は「本人的にもタイムリーが出るのはいいこと。このところ結果も出ていなかったので。(練習試合は)あと9試合。向こう(メジャー)での実績を考えて(状態を)上げていってくれると信じてます」と期待した。メジャー通算282発を誇る助っ人が、開幕の6月19日に合わせて仕上げていく。【真柴健】