広島長野が決勝打「夏男」の快進撃でチームに活気

  • ヤクルト対広島 5回表広島1死二塁、長野の中越え適時二塁打で生還した西川(手前左)をバンザイで迎える広島ベンチ(撮影・浅見桂子)

<ヤクルト1-4広島>◇5日◇神宮

広島の夏男が止まらない! 長野久義外野手(35)が決勝打で、またもチームを勝利に導いた。4日の同戦で同点1号3ランを放った男が、この日もチームをバットでもり立てた。3試合連続打点に4試合連続マルチ安打で、打率も3割4分7厘に上昇。絶好調男がチームに今季初の3連勝、7カードぶりの勝ち越しをもたらした。

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またしても神宮球場に、長野の快音が響き渡った。1-1の5回、1死二塁からヤクルト大西の初球、内角144キロ直球を左中間へ運び、二塁まで快足を飛ばした。ベース上、ベンチの盛り上がりに「手裏剣ポーズ」で応えた。「(野村)祐輔が頑張っているので、ランナーをかえすことができてよかったです」と喜んだ。

「夏男」の快進撃は、とどまることを知らない。4日の同戦では、3点を追う終盤7回に起死回生の右越え同点1号3ランを放った。これで3試合連続打点をマーク。この日は決勝の快打に加え、3回に中前打を放ち、4試合連続マルチ安打。8月に入り全4試合にスタメン出場中で、8月の月間打率は4割4分4厘と大暴れだ。

オフには巨人時代の元同僚の内海と鹿児島・奄美大島で走り込み中心のトレーニングを行い、徹底的に下半身を鍛え上げた。さらに「みんなすごく練習するからね」と広島の若手の練習量に触発され、今季は例年以上に筋力トレーニングで追い込み、マッスルボディーへ進化を遂げた。開幕延期期間の練習中にも積極的に居残り練習に取り組んだ。開幕後も早出の打撃練習に参加し、黙々とバットを振って出番に備えてきた。まだ35歳。広島2年目の“若手”がチームに活気をもたらしている。

“お祭り男”のバットに導かれ、チームは今季初の3連勝、そして7カードぶりの勝ち越しを決めた。佐々岡監督は長野について「しっかり結果を出してくれている。よくやってくれていると思う」と絶賛。最大「7」あった借金も「4」に減らした。4位阪神に1ゲーム差に迫った。最下位争いから一転、怒濤(どとう)の猛追で上位を脅かす存在になってきた。破竹の勢いでヒットを打ち続ける男が、チームを押し上げていく。【古財稜明】