楽天が首位ソフトバンクに敗れ、78試合目で自力優勝の可能性が消滅した。終始ペースを握られた。

1回に1死一、二塁の好機を逃すと、直後に先発石橋が2失点。3点を追加された直後の7回にロメロが17戦ぶりの1発となる18号2ランを放つも、8回に4失点とねじ伏せられた。ソフトバンク相手に5連敗で今季最大の9ゲーム差。今季2度目の借金1を背負い、三木監督は「苦しい試合になった。(自力優勝消滅は)事実として受け止める」と声のトーンを落とした。

投打がかみ合わない。チーム総得点は12球団トップの377も、総失点は357でリーグワースト。指揮官が掲げる「守りから攻撃へつなげる野球」を体現しきれない。スタートダッシュに成功し7月9日時点で最大貯金8、ソフトバンクとは最大5・5差をつけた。だが7月は借金1で同月3日に立った首位から25日に陥落。8月も5割と勝ちきれず、同月22日から3位にとどまる。9月は6勝10敗。最下位オリックスを下回り月間最下位に沈む。

残り42試合。戦いは続く。「何も終わってませんし、決まってない。プロのチームとして手は尽くしていく。野球は何が起こるか分からない。明日の試合に向けて全力で向かっていきたい」。三木監督は声のトーンを上げ、締めた。【桑原幹久】

▽楽天石橋(5回2失点で4敗目)「ランナーをためて野手のリズムを作れませんでした」