ロッテは苦しい3連敗となったが、美馬学投手(34)は粘りの投球を見せた。

初回、ソフトバンク周東に出塁を許し、3番柳田に先制適時打を浴びた。チームは先制されると8連敗中。嫌な空気が漂うものの、ここから粘った。

直球をコーナーに、フォークなどの変化球を低めに丁寧に集め、ソフトバンクに凡フライの山を築かせた。わずかな制球ミスでスタンドに運ばれる可能性がある強力打線を、なんとかしのいでいった。

井口監督は当初「6回まで美馬で7、8、9回はつなごうと思っていた」という想定だった。そこを7回も志願して続投し、しっかり3者凡退で終わらせた。7回4安打1失点。見事な粘りだった。

試合はサヨナラ負けになった。自身の10勝目も消えたが、失意の捕手田村を懸命に励ました。順当ならば、次回先発は11月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)。「チームにいい流れを持ってこらえるように、最後の試合まで頑張ります」と前向きなコメントで、次を見据えた。