オリックス本田仁海投手(21)が11月1日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初登板初先発する。

「緊張もするけど楽しみです。1年目に手術をして2年目は前半リハビリしていたので実質2年目。リハビリはきつかったですけど、明日やっと投げられる。今までやってきたことは間違いじゃなかったと思います」

17年ドラフト4位でオリックスに入団。背番号は46をもらった。18年は2軍で5試合に登板したが、9月21日に右肘の疲労骨折固定手術を受けた。実戦復帰に時間を要するため、育成選手として再契約。背番号は124となった。

地道なリハビリを怠らず、19年4月に実戦復帰。7月25日には支配下選手登録を再び勝ち取った。今季からは背番号が46に戻った。

今季は2軍で14試合に登板し、4勝5敗で防御率は4・12。規定投球回にも到達し「3年間で初めて。中6日でまわれた。ケガなく来られたのは自信になります」と胸を張った。

「(状態は)上がってきている。ファームでやってきたことを1軍でもやれたらいいのかなと思います。下(2軍)でもコントロールが大事と言われてきた。変化球とインコースを課題に1年間やってきた。まっすぐを生かすためにもカーブとか緩急を意識している。そうすれば変化球も生きてくる」

息子の雄姿を、北海道まで母が観戦に来る。「登板日を連絡したら『がんばって』と言われて良かったですね。初登板なんで勝つことが1番ですが、楽しんで投げたい。初勝利をお母さんに届けられたら」。北の大地で、マウンドから感謝を伝える。【真柴健】