巨人育成ドラフト4位で指名された横浜・木下幹也(もとや)投手(18)は生粋のジャイアンツマンだ。4日、同校で指名あいさつを受けた。

史上初ジャイアンツアカデミー出身の巨人の選手となった。小さい頃から巨人ファンで、3、4歳の頃に亡くした祖父武さんは巨人が負けたら機嫌が悪くなるほどの熱烈なファンだった。小学生時代にジャイアンツアカデミーに所属。中学校1年のころには東京ドームでオールスターゲームの始球式も経験した。先発だった巨人菅野と握手も交わし「頑張ってね」と声をかけられたという。

「ずっとジャイアンツとは縁がある。菅野投手はどんな調子でも勝てる投手。ああいう存在になりたい」と同じ右腕として理想の選手に挙げる。

昨年から現職に就く担当の円谷スカウトにとっては4位の伊藤優輔投手(23=三菱パワー)と並んで初の担当選手の入団。それが母校・横浜の後輩選手となった。「たまたま縁があって。個人的なスカウトの始まりとしてはすごくうれしい。体も良いし、持ってるエンジンがすごいある上で指先の感覚もあるから、まさに原石」と話し、将来的には2桁勝利も狙える投手として期待した。

ずっと憧れ続けてきた舞台へ。木下は「最初は育成からなんですけど、1日でも早くはい上がって支配下を絶対に勝ち取って、1日でも早く1軍で活躍する姿を見せられればと思います」。夢はまだ始まったばかりだ。