プロ19年目の西武栗山巧外野手が、9年ぶり4度目となるベストナインに選出された。指名打者としては初。今季は打線が不振に苦しむ中、チームトップの打率2割7分2厘をマークし、ベテランらしく、どっしりと支える姿が評価された。「何とも言えない喜び、うれしさに満ちあふれています」と、11年以来の栄誉をかみしめた。
「8番」からのスタートだった。まだシーズン開幕が微妙な時期だった3月4日。中日とのオープン戦に8番DHで先発した(試合は雨天コールド)。どんな選手でも1打席でも多く立ちたい時期。しかし前年に103安打を放ち、リーグ2連覇に貢献したベテランも、横一線からのスタートだった。「打たなきゃ試合に出られないということ。逆にいえば、打ちゃあええってことですから。打てるように頑張るだけですよ」。シーズン終盤には4番を託され、自らのバットでポジションを勝ち取った。
開幕が6月にずれ込んでも、その精神は変わらなかった。「開幕戦はヒットが出ませんでしたが、2戦、3戦目と猛打賞を記録できました。あのカードが今シーズンの基盤となったと思います。シーズンを戦っていく上での僕の支えになったカードでした」。やってきたことが間違っていなかったと確信しスタートを切った今季。最後まで走りきり、新たな勲章を手にした。【栗田成芳】



