150キロには、150キロで迎え撃つ。楽天石井一久GM兼任監督が19日、打者陣へ「打球速度150キロ」を求めた。「コンタクト能力も大事だけど、打球速度が上がればコンタクトした後に振り負けない。力のある球を打ち返すために、力負けしないことはすごく大事」。最速161キロの千賀ら剛腕ぞろいのソフトバンクが新指揮官の標的。ともに今季リーグワーストの対戦打率2割2分7厘、86得点と苦しんだ難敵撃破へ、目に見える数値を掲げた。

生半可なハードルではない。米メジャーのハードヒット率(打球初速が時速95マイル=約153キロ以上の割合)で今季上位3選手の平均打球速度は150キロ台。時に時速180キロ台を出すこともあるエンゼルス大谷でも今季は89・1マイル(143・4キロ)だった。NPBでは、昨年オールスターのホームラン競争でソフトバンク柳田が参加者トップの平均164キロ。楽天では、昨年のプレミア12に参加した浅村が最速167キロを記録した。

石井GM兼任監督は「軸を作って振るということもする。打球速度を求めるプロセスを大事にしてほしい」と狙いを示す。今季チーム総得点は12球団トップ。進化を果たし、牙城を崩す。【桑原幹久】