日本ハムの背番号「16」。記憶と記録の両面でファンの胸に刻み込まれている好投手が多い。80年から6年間つけたのは、ルーキーイヤーに22勝を挙げ、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などタイトルを総なめにした左腕・木田勇。同年、新人史上初のMVPを獲得した。

高田博久(86年~)小島善博(91年~)晩年の高木豊(94年~)と渡り、95年から金村秀雄が背負った。後に「暁」、「曉」と改名した右腕は、エースとして3度の開幕投手を務めた。本拠地移転の04年、札幌ドーム初戦(対西武)で勝利投手となり、お立ち台で「なまら最高です」と盛り上げた。

その後、多田野数人(08年~)が3年間、乾真大(11年~)が4年間。15年から有原航平。6年間「16」をつけ球界を代表する投手となり、今オフ、メジャーへ移籍した。【山崎純一】