ワクワクが止まらない! 蓄積疲労などで一部別メニューだった阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22=近大)が24日、4日ぶりにフリー打撃を再開した。甲子園室内で行われた全体練習に参加。矢野監督が見守る中、力強い55スイングで快音を連発した。
「しっかり開幕に向けていい準備ができたと思います。いよいよ始まるんだなという気持ちで、ワクワクしています。どんな結果になるか分からないですけど楽しみたい」
オープン戦は12試合で打率3割2厘で、ともにチームトップの6本塁打9打点。ドラフト制後(66年以降)初めて新人で「本塁打王」に輝くなど、一躍全国区に躍り出た。21日のオリックスとのオープン戦最終戦は疲労蓄積、体の張りの影響で欠場したが、「大丈夫です」とあらためて心配無用を強調。「オープン戦から切り替えて、また1からという気持ちでやっていきます」。小休止を経て全開。心身ともに本番モードで、26日の開幕ヤクルト戦に挑む意気込みだ。
もちろん目指すは勝利を呼ぶ一撃だ。「しっかりホームランを打てるように頑張りたい」と力強く宣言した。開幕戦で阪神の新人が本塁打を打てば猛虎史上初の快挙になる。初本塁打までの球団最少所要打席は67年江夏豊、87年八木裕の「2」。開幕戦で初打席初本塁打なら、ダブルで球団史に名を残す1発となる。
ばっちり済ませた予行演習の手応えもある。16日のヤクルト戦(神宮)では右翼へ特大の130メートル弾。開幕戦と同じ舞台、相手との前哨戦で、課題とされた内角球をかっ飛ばした。「守備でも走塁でも打撃でも、自分の持っているものを出すことに集中する。いいところで打って、チームを勝たせられるような活躍をしたい」。怪物ルーキーは練習後、決戦の舞台へ東上。いよいよ出陣の時が近づいてきた。【中野椋】
▼阪神は1リーグ時代も含め、開幕戦で本塁打を放った新人選手がいない。これは、現存するセ・リーグ6球団の中で唯一。
▼開幕戦という枠を外しても、デビュー戦で本塁打を記録した選手がいない現存セ球団も阪神のみ。26日の開幕戦で対戦するヤクルトは対照的に、新人のデビュー戦本塁打が7人もいる。直近は主砲の村上宗隆で、18年9月16日広島戦でのプロ初打席を2ラン本塁打で飾っている。
▼阪神新人の最速本塁打は、56年にチームの開幕2戦目の3月21日広島戦で1号を放った大津淳。ドラフト入団ではチームのシーズン3試合目で、田淵幸一が69年4月13日大洋戦で、沖原佳典が01年4月1日巨人戦でそれぞれ記録している。
▼2リーグ分立後の阪神新人の、プロ1号までの所要打席数最短は2打席目。投手の江夏豊が67年4月23日中日戦で、八木裕が87年5月13日巨人戦で打った。



