メジャー通算96発を誇る巨人の新外国人エリック・テームズ外野手(34=ナショナルズ)が、来日後初実戦で第2打席の右前打を含む2打数1安打だった。「3番左翼」で先発出場。2回1死、カウント2ボール2ストライクから楽天塩見の低めフォークを捉え、一、二塁間をゴロで抜いた。3打席目を終えた6回表の守備から、同じく新外国人のジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)とともにベンチに下がった。「ファンの皆さんの前でプレーできてよかった。少しずつ調整の段階を経て、9回を出られるように調整していきたい」と笑顔で話した。

1回には四球で出塁するも、二塁走者で迎えた無死一、二塁。岸田のライナー性の中飛に飛び出してアウトとなり、思わず天を仰いだ。「体の面での調整はできているけど、ちょっとした狂い、際どいボールの見極めだったり、真っすぐにタイミングが合わなかったり。そういうところを埋めていく作業が必要」と、試合勘を取り戻す必要性を口にした。

同じ米国出身で同学年のウィーラーとはすでにうち解けた様子。「野球以外の食べるところの話とか、私生活のことも教えてくれたし、試合のことに関しても情報をもらいました」と明かした。早期の1軍合流へ「できるだけ多く打席に立って、守備に就いて。1週間前後とかで実戦の勘は戻ると思います」と冷静に意気込んだ。【小早川宗一郎】