21年度版・巨人打線のお披露目の時が、ようやく訪れた。

13日にチームに合流した新外国人ジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)とエリック・テームズ外野手(34=ナショナルズ)が、2軍での調整期間をへて1軍に昇格。即スタメンに名を連ねた。

イースタン・リーグでは、両助っ人とも日ごとに実力を発揮できるようになった。テームズは9試合で打率5割の4本塁打、15打点。25日の同日本ハム戦では2試合連続本塁打となる右翼への場外弾が、鎌ケ谷スタジアム通算2500号の“ジンギス弾”を決めるなど、米韓通算220発の実力を示した。スモークも状態を上げてきた。18日の同楽天戦で左足甲の内側に死球を受け、その後2試合を欠場。22日の同西武戦から復帰して出場機会を増やしていき、一発こそ出ていないが7試合で打率3割3分3厘をマークした。

両助っ人が加わり、巨人打線は破壊力を増す。ヤクルト戦のスタメンと本塁打数(※日、米、韓の通算)は、以下の通り。

<1>梶谷(右) 122本

<2>坂本(遊) 246本

<3>丸(中) 201本

<4>岡本和(三) 99本

<5>スモーク(一) 196本

<6>テームズ(左)220本

<7>若林(二) 7本

<8>大城(捕) 22本

<9>畠(投) 0本

新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の発令により、昨年7月9日以来、292日ぶりに無観客で試合を迎える。スタンドからの拍手や熱気は、再びなくなってしまった。本塁打の合計が1113発という、巨人がコロナ禍で実現できなかった理想のオーダーをファンの目の前でお披露目する機会は逸した。だが、テレビ画面の向こうには、多くの野球ファンがこの一戦を見つめている。緊急事態宣言の発令にも、原辰徳監督(62)は「われわれその中で戦う姿勢というのは、中止じゃない限り一緒ですから。緊張感は一緒ですよ。テレビは幸いやってくれるしね」と語っていた。昨季ビジターで最多の24本塁打を放った神宮球場で、21年度版・巨人打線が野球の魅力を届ける。【浜本卓也】

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