阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、横浜で記録的アーチを目指す。

今季33試合目となるこの日、10号を打てば、ドラフト制後の新人では03年村田(横浜)の36試合を抜き最速だ。新人左打者では84年小早川(広島)の53試合を大幅に更新する。また球団初の左打者の新人2桁本塁打と、記録ラッシュの1日となるか、注目だ。

横浜といえば…。初見参だった9日に、国吉から右中間場外への超特大弾。先発した藤浪らナインを「どん引き」させた。3試合で打率3割8厘と好相性の舞台で、“どん引き弾”再現への期待が高まる。

前日6日には大山が背中の張りのため、出場選手登録を抹消された。6日の練習を視察した矢野監督は「テル(佐藤輝)でいくよ。今の中でのベストを考えた結果」と明言。すでに2日広島戦で「4番・三塁」を経験済みで、指揮官は「体験入部」と表現したが、8号逆転満塁弾を含む5打点と大活躍していた。守備でも3度の守備機会を無難にこなした。

佐藤輝は「穴を埋めるじゃないですけど、大山さんがいない間もしっかり勝てるように頑張っていきます」と気合を入れていた。4試合連続安打中と状態上向きのバットで、チームの危機を救えるか。